次亜塩素酸水溶液は、除菌の目的によって概ねの目安となる塩素濃度(ppm)が異なり、「原液そのまま」または「水道水で希釈して濃度を調節」して使用します。
目安となる濃度設定については、大きく分けて主に次の3つがあります。
概ねこの濃度に調節して使用すれば良く、濃度が丁度良い場合は原液をそのまま使えますが、濃い場合は希釈する必要があります。
① 空間噴霧による除菌・消臭 | 50ppm
(超音波噴霧器に入れて、空間に噴霧する) |
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② 日常的な除菌・消臭 | 100ppm
(スプレーボトルで吹きかけてから拭く) |
③ 吐しゃ物・排泄物の処理 | 400ppm
(多めにかけて拭き取る) |
※あくまで目安としての濃度です。
※ウィッキルの使い方(簡易版)もご用意しております。以下よりご覧ください。
●噴霧器で空間噴霧する場合
<ウィッキルを50ppmに希釈する際の使用量>
※ウィッキル1000を4Lタンクに入れるなら、わずか「コップ1杯(200ml)」です。
※ウィッキル100は使用量が大量になるため、噴霧器での使用にはおすすめしておりません。
<噴霧器への給水手順>
必要な倍率に薄めるため、噴霧器のタンクに必要な量のウィッキルを入れてから、満タンまで「水道水」を入れます。
① ウィッキルを計量カップで測り | ②タンクに入れてから | ③タンクが満タンになるまで「水道水」を入れます | ④タンクを本体にセットし、スイッチを入れます。 |
※必ず事前に「次亜塩素酸水対応の噴霧器」であることをメーカーに確認してください。製品の故障に繋がります。
※希釈する水は「水道水」を使用してください。
●色落ちが気になる素材を除菌する場合
100ppnでも概ね問題はありませんが、特に色落ちが気になる衣類の除菌には、少しだけ濃度を下げて50ppmにして使用すると安心です。
ただ、その場合は除菌に少し時間がかかるため、少しだけ漬け置きをすると効果的です。
<ウィッキルを100ppmに希釈する際の使用量」>
<スプレーボトルでの除菌の仕方>
予め、対象物の汚れを落としてから使用します。
次亜塩素酸水溶液は、基本的に「水が使えない(変質・変形する)箇所」を除き、様々なモノの除菌に使用できますが、素材によっては注意が必要なものもあります。
また、拭き取る際にはやさしく行います。強くこすると素材が傷んだり変色する可能性があるため、注意が必要です。
(待合室のソファ、カーテン、チェア、ベッド、衣類、タオル・・・など)
→スプレーで軽く吹きかけます。
※100ppm程度ではあまり色落ちの心配はありませんが、心配な場合は目立たないところで試してみると安心です。
※後染めなど色落ちし易い素材には適しません。
(待合室のソファ、チェア、鞄、靴・・・など)
→スプレーで軽く吹きかけすぐ拭き取ります。
予め、目立たない箇所で試してみることをお勧めします。
(容器、おもちゃ、道具、文具、感染対策の透明板・・・など)
→スプレーで吹きかけてから、拭き取ります。
※透明なアクリル板にアルコールを使用すると白く濁る場合がありますので、ウィッキルの使用をお勧めします。
(化粧板などで表面がコーティングされているもの)
→表面が軽く濡れる程度にスプレーで吹きかけてから、拭き取ります。
※表面がコーティングされていないものや、漆喰など水分を吸い込み易い材質の場合は使えません。目立たないところで試してみると安心です。
(ドアノブ、手すり、取っ手、蛇口・・・など)
→スプレーで吹きかけてから、すぐ拭き取り(調理器具など水周りの場合は洗い流し)ます。
※すぐに拭き取れば(洗い流せば)、それほど腐食の心配はありません。
→スプレーで吹きかけてから拭き取ります。
※漆喰等、水を吸う素材には使えません。ふすまや障子にも使えません。
消毒用のアルコールや次亜塩素酸水溶液などの除菌用液体を床ワックスの上にこぼして放置すると、「白化」により美観を損なってしまう可能性があります。
→詳しくは床ワックス「白化」のお悩みは、万立へご相談くださいをご覧ください。
<ウィッキルを400ppmに希釈する際の使用量>
1.手袋、マスク、使い捨てのエプロンを着用し、ペーパータオルとビニール袋を用意します。
2.対象物を、ウィッキルで濡らしたペーパータオルで覆います。
3.さらにウィッキルをかけ、周りから中央へ集めるようにして対象物を取り除きます。
4.対象物があった箇所にウィッキルをたっぷりかけてから拭き取ります。
5.汚れがひどい場合は、再度ウィッキルをかけ、臭いがしなくなるまで行います。
拭いたペーパータオルは、その都度ビニール袋に入れ、密封して廃棄してください。
充分安心できる濃度での除菌がお勧めですが、400ppm以上では漂白や素材が傷む可能性が高まるためご注意ください。
※濃度と使用方法の一覧は、以下よりご覧ください。
金属部分に直接当たると腐食や破損の恐れがあるためつかえません。
それ以外の箇所についても直接は使用せずウィッキルを軽く湿らせた布でお拭きください。
また噴霧器で空間噴霧する場合は、電子機器付近での使用は避けてください。
・木材(表面がコーティングされていないものや、漆喰など水分を吸い込みやすい材質)
・紙類(ふすま、障子 等を含む)
厚生労働省は次亜塩素酸水溶液の手指への使用を「非推奨」としています。
(ウィッキルの液性は素肌と同じ弱酸性ですので刺激が少なく安全です。)
次亜塩素酸水溶液は、「紫外線や熱に弱い」という弱点があります。
そのため、「直射日光が当たる場所」や「40℃以上」となる環境を避け、なるべく涼しく暗い場所で保管いただくようお願いしております。
<保管場所のおすすめ例>
・扉のある棚の中「飲食店の導入事例(滝の流れるカフェ ら・さぼうる様)」
ウィッキルは段ボール箱に入っていますが、扉で遮光できて涼しい棚の中ですと、より保存に適した環境です。
スプレーボトルに希釈する場合は、遮光ボトルを選ぶことが大切です。
※ウィッキルには「ウィッキル専用スプレーボトル(計量カップとのセット)」がおすすめです。
※どの程度の遮光が必要かについて簡単な実験をしたコラム「次亜塩素酸水溶液の持ち歩きにはどのくらい遮光が必要?」もありますので参考にしてください。(※あくまで短時間の外出想定です)
●ウィッキルの使用期限は「半年間」
次亜塩素酸水溶液は使用期限に注意が必要で、一般的な使用期限は概ね数か月程度です。
ウィッキルは、不純物を少なくする独自製法により濃度維持緑を高めたことで「半年間の濃度品質保証」を謳っておりますが、それでも半年経過後は少しずつ有効塩素濃度が下がってしまいます。
ウィッキル製品は段ボール箱の外側に出荷時点の「日付、濃度、pH」をチェックしラベルを貼っていますので、いつでもご確認いただけます。
※「ウィッキルの製法」「濃度保証についての考え方」は、「ウィッキルの特長」をご覧ください。
●希釈したウィッキルの使用期限は「1ヵ月」
スプレーボトル等での除菌消臭のために水道水で希釈したウィッキルの使用期限は、1ヶ月です。
原液とは使用期限が異なりますので注意してください。
希釈する時にスプレーボトルに、濃度と希釈した日付を記載しておくと、管理がしやすいです。
●使用期限を過ぎてしまった場合は下水に流す
もし使い切れずに期限を過ぎてしまった場合は、有効塩素濃度が低下してしまっている可能性があり、使用はおすすめできません。使わずに下水に流して廃棄してください。
尚、使用期限内であっても保管状況等の影響により塩素濃度が低下する可能性もあります。「塩素臭がしない?!」といった場合も、同様に廃棄します。
その他の注意点や疑問は「よくあるご質問」をご覧ください
消毒用アルコールや次亜塩素酸水溶液などの除菌用液体を床ワックスにこぼしてしまい時間が経過すると、「白化」することで美観を損なってしまう可能性があります。
床ワックスは一度全面を剥離してから塗り直す必要があり、大変な費用と時間がかかってしまいます。
床ワックスや洗剤、清掃用品など各種「白馬」製品を提供する「株式会社万立」ではこのお悩みを解決できる製品をおすすめしております。
◎アルコール等による白化の部分的な補修に使える「白馬 クリッシュ」(株式会社 万立サイトへ) |
◎耐水・耐次亜塩素酸水溶液の床ワックス「白馬 サンストーン」(株式会社 万立サイトへ) |
サンプルご依頼や床ワックスに関するお悩み、ご不明点のお問合せなど、お気軽にご相談ください。
次亜塩素酸水溶液による除菌は、室内の床や壁、備品など様々な場所にスプレーボトルで吹きかけた後に布で清拭するのが主な方法です。
しかし、事業所の面積が広い、部屋数が多い、使用備品数が多い場合などは、毎日丁寧に拭き取りをするのも時間がかかるだけでなく相当な労力を強いられることになります。 毎日必要な除菌作業だから、少しでも作業負担を少なく、かつしっかり行いたいものです。
そこで、ウィッキルを使用した効率的な除菌方法をご提案いたします。