清掃のプロが選ぶ!除菌消臭用 次亜塩素酸水溶液

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コラム

次亜塩素酸水溶液で布素材が「色落ち」する濃度の目安は?!実験してみた結果

新型コロナウィルス・オミクロン株の蔓延が深刻になってまいりましたが、感染対策は充分されていますでしょうか?

基本的な感染対策をより一層徹底することは勿論ですが、できれば身の回りの除菌もしっかりしておきたいところですね。

 

さて、今回の新型コロナウィルス蔓延を機に、除菌・消臭に次亜塩素酸水溶液を使うようになった方も多いと思います。

コートや靴など毎日洗えないものや、ソファやカーペット、カーテンなどの布製の家具などは、次亜塩素酸水溶液をスプレーしておくだけで簡単に除菌・消臭できるので大変便利です。

※次亜塩素酸水溶液は「有効塩素濃度80ppm以上で新型コロナウィルスに有効」と厚生労働省他が発表しています。

(参考)「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)

 

ただ、除菌・消臭はできても、大事な衣類や布製の家具が次亜塩素酸水溶液で「色落ち」してしまわないか、心配に感じる方は多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、

次亜塩素酸水溶液で布素材がどのくらい「色落ち」するのか?

どの位の濃度で注意が必要になるのか?

について調べる為、簡単な実験をしてみましたのでご紹介します。

 

結論としては、色落ちの心配がほぼ不要と思われるのは「100ppmまで」という結果になりましたが、濃度や素材の色等によっても反応が大きく異なることが分かりました。

 

それでは簡易的な実験の概要、各濃度での反応結果について、順にみていきましょう。

 

 

概要:100/200/400/1000ppmの次亜塩素酸水溶液で比較

 

今回行った実験は以下の内容です。

まず「黒色」と「緑色」の綿100%の小さな布(約4cm×約5cm)を用意しました。

そしてそれぞれに、(写真左から順番に)水道水、以降100ppm、200ppm、400ppm、1000ppmの次亜塩素酸水溶液を6mlづつスポイトでかけました。

※写真の布は上段が全て黒色、下段は全て緑色です。

 

その上で「かけた直後」「6時間後」「24時間後」の様子を観察する、というものです。

 

それでは、結果について順にみていきましょう。

緑布については反応の仕方がかなり違いましたので、まとめて後述します

 

 

結果1:1000ppmは、すぐに・激しく色落ちする

 

まずは最も高濃度の1000ppm(上の写真一番右)から。

上の写真ですでに分かりますが、1000ppmでは、かけた瞬間から黒布が激しく脱色(布の黒色が抜けて赤に変色)し、全体が変色してしまいました。

 

そして「6時間後」の拡大写真がこちらです。

次亜塩素酸水溶液のかかり方の都合で残った黒い部分を除き、だいぶ赤くなっています。

1000ppmは希釈して使用する前提ですので、やはり原液の取り扱い時には色落ちに注意が必要です。

 

 

結果2:400ppmでは、じわじわ・うっすらと色落ちする

 

次に400ppmでは、かけてから黒布の方でじわじわ脱色(布の黒色が抜けて赤に変色)していき、だんだん広範囲に脱色していきました。

同じく「6時間後」の拡大写真です。

写真が少々分かり難いかもしれませんが、黒布の方でうっすらと全体的に赤っぽく脱色している様子がみられます。

400ppmはあくまでうっすらとですが、時間をかけて色が落ちていくようです。

 

 

結果3:200ppmは、時間をおくとわずかに色落ちする

 

次に、200ppmです。

こちらは、かけてすぐは変化がありませんでしたが、時間をおくと黒布の周りがうっすらと脱色してきました。

同じく「6時間後」ですが、写真からはほぼ変わらないようにみえる位の微かな程度です。

200ppmでは、かけてすぐは大丈夫ですが時間をおいてしまうと、素材によってはごくわずかに色落ちするようです。

 

 

結果4:100ppmは、時間をおいても色落ちしない

 

最後に100ppmです。

100ppmは、かけた後も時間をおいてからも、変化はありませんでした。

 

上の写真は100ppm、下の写真は水道水のそれぞれ「6時間後」です。

やはり分かり難いですが、僅かな差も感じられませんでした。

勿論絶対に色落ちしないわけではないのでしょうが、この位の濃度であれば色落ちは気にしなくてもよいレベルということがいえそうです。

 

 

結果5:1日おくとさらに色落ち、緑も色落ちしていた

 

最後に、丸1日間置いて乾かした結果が下の写真です。

 

1000ppm(写真一番右)と400ppm(右から2番目)は、より色落ちが進みました。

200ppm(写真中央)は、「6時間後」とあまり変わらない「うっすら」です。

水道水(写真一番左)と100ppm(左から2番目)は色落ちが見られませんでした。

 

200ppm以上は時間が経つと色落ちが進むようですので、気になる場合は早めに流す等した方が良いかもしれません。

 

 

さて、最後に緑布の方の反応です。

こちらは黒布とは全く反応が異なり、濃度に関係なく途中まであまり色落ちしている様子が見られませんでした。

ですが、24時間おいて乾かしてから観察すると、200ppm以上では色味が薄くなっていました。(それでも黒布とは異なり、濃度が高いほど色落ちするわけではなく、どれも「うっすら」程度です。)

 

素材は同じ綿100%ですが、色によって「落ちやすい」「落ちにくい」という差があるのかもしれません。

あるいは、素材の色の着け方や染料等で差が出るのかもしれません。

 

 

まとめ:100ppmなら色落ちの心配はほぼ不要

 

以上、次亜塩素酸水溶液の濃度による色落ちの程度を簡易的な実験でみてきました。

この実験の結果を整理すると、素材の色落ち不安なく次亜塩素酸水溶液を使うには、

・100ppmの次亜塩素酸水溶液を使う

・200ppmならそのまま放置しない方が良い

・400ppmと1000ppmは原液の取り扱い時にかからないよう注意する

ことが大切といえそうです。

 

尚、400ppmは吐瀉(としゃ)物の処理をする際に使うことがあります。

その際はなるべく直接対象物に使用し、一応周囲の色落ちには気をつけてお使いいただく方が良いでしょう。(対象物を取り除いた後であれば100ppmで充分です)

 

 

こうしてみると、何だか次亜塩素酸水溶液はとても色落ちを気にする必要があるように思われるかもしれません。

 

ただ、日常的なモノの除菌には「100ppm」、空間噴霧の場合は「50ppm」を使いますので、この目安を守っていれば色落ちはほぼ心配ないといえます。

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※目的に応じた濃度設定の仕方については、「濃度設定の目安」をご覧ください。

 

 

今回のまとめとして、次亜塩素酸水溶液で布素材が色落ちする濃度の目安としては

日常の除菌・消臭用の100ppmなら色落ちの心配はほぼ不要

といえそうです。

 

用途に合わせた正しい使用方法で、安心かつ適切な除菌をしていきたいですね。

 

※100ppmでも、長時間つけていると色落ちのおそれがあります。気になる場合は、適宜洗い流してください。

※あくまで簡易的な実験の結果です。すべての素材・環境で完全なテストをしたわけではありません。今回黒布と緑布で大きく反応に差が出たように、生地や状況によってはこの限りではありませんので、色落ちが気になる場合はまず目立たないところで試されることをお勧めします。